肩こりにいい食べ物って?

血行不良を改善する、ビタミンB群
姿勢が悪かったり、カバンを片方の肩だけに掛けていたりすると、肩の特定の筋肉を使い続けてしまいます。すると血行が悪くなり、肩こりの原因になります。
そんな血行不良を改善してくれる効果があるのが、ビタミンB群です。
ビタミンB群は水溶性のため、水に溶けやすく、尿に含まれて体外へ排出されやすいという特徴があります。なるべく、毎日摂取することを心がけましょう。
ビタミンB群には、ビタミンB1やB6などいくつかの種類があります。

ビタミンB1
ビタミンB1は、肩こりの症状を軽くするのに有効的な栄養素です。筋肉の疲労物質である、乳酸を分解してくれる働きがあるためです。
またビタミンB1は、筋肉のエネルギーを生み出す働きもあるため、肩こりの予防にも効果が期待できます。糖質をエネルギーに変えるために必要な栄養素であり、不足していると筋肉や神経へエネルギーが上手く行き渡らない可能性があります。
もし普段あまり摂取していないと、疲労感を覚えて肩こりになりやすくなります。疲労回復のためにも積極的に摂取するのをオススメします。
ビタミンB1を含む食べ物は、豚肉・ごま・大豆・玄米・うなぎの蒲焼き・胚芽米・小麦胚芽のパン
などがあります。特に豚肉は疲労回復に効果があり、肩こりにも効果的です。タンパク質も多く含まれており、肩こりの改善や予防にはまず豚肉がオススメです。

ビタミンB12
ビタミンB12は、神経の働きを正常に保つのに役立つ栄養素です。末梢神経と呼ばれる神経を正常にする働きがあり、障害発生の予防にも繋がります。
末梢神経とは体のあらゆる所へ情報を伝える神経で、肩の隅々にも届いています。肩にある末梢神経に障害が発生しダメージを受けると、痛みとして刺激を受け、肩こりが慢性化する場合もあります。
それを防ぐのに役立つのが、ビタミンB12なのです。
ビタミンB12が豊富な食べ物は、レバー・シジミ・アサリ・牡蠣などの貝類・いわし・めざしなどの魚類・味付けのり・焼きのり
などで、魚介類に多く含まれています。野菜や果物にはほとんど含まれていません。魚や肉をあまり食べない方は、末梢神経の機能が低下しやすいので注意が必要です。

ビタミンE
ビタミンEには、毛細血管を広げる働きがあります。血管を広げて血液の流れをスムーズにする役目があるため、肩こり解消にも有効です。末梢神経の血行障害にも効果があると言われているため、肩こりを和らげる可能性があります。
ビタミンEはアーモンド・ヘーゼルナッツなどのナッツ類・アボカド・かぼちゃ・うなぎのかば焼き
などに多く含まれています。ビタミンEが不足すると血行障害が生じやすく、肩こりになりやすくなります。ナッツ類は食べやすく、取り入れやすいですね。

マグネシウム
マグネシウムは、筋肉の緊張を緩和してくれる効果があります。こり固まった肩の筋肉は、緊張していると血管が圧迫された状態です。緊張をほぐす効果があるマグネシウムも、ぜひ摂取しておきたい栄養素です。
マグネシウムを多く含む食べ物は、アサリ・ハマグリなどの貝類・味噌・納豆などの大豆製品・青のり・昆布・ワカメなどの海藻類
などがあります。味噌汁の具にワカメやアサリを入れると、マグネシウムを摂取しやすくオススメです。

クエン酸
クエン酸は、乳酸を分解する栄養素として欠かせません。前述した通り、乳酸は疲労物質です。つまり乳酸が分解されずに溜まる一方だと、いつまでも疲れが取れません。
「疲れを取るためにはクエン酸が有効」と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。乳酸が溜まっていると疲労感が増すだけではなく、肩への疲労も溜まり、肩こりはなかなか改善されません。クエン酸を摂取することで乳酸を分解するサイクルが働き、肩こりの解消へと繋がります。
梅干し・酢・レモン・グレープフルーツなどの柑橘類・パイナップル・イチゴ・キウイなどの果物
クエン酸は、酸味の成分です。そのため上記で挙げたように、クエン酸を多く含む食べ物は酸っぱいものが揃っています。普段あまり酸っぱいものを食べていないなら、いつもの食事に梅干しや酢の物、果物も取り入れましょう。

タンパク質
タンパク質は脂質、糖質と合わせて3大栄養素と呼ばれています。健康な体の維持に必須の栄養素で、筋肉や骨、皮膚などの元になります。
筋肉が衰えると、頭や首を支える肩への負担が増え、余計に肩こりが酷くなる可能性があります。タンパク質をきちんと摂取し、筋肉を作り維持することで、肩こり解消にも有効です。
タンパク質は肉類・魚類・大豆
などの食べ物に含まれています。肉類はタンパク質が豊富ですが、ビタミンB1を多く含む食べ物としてご紹介した、豚肉が特にオススメです。
ダイエットなどで肉や魚を控えめにしていて、肩こりが気になっている方はいませんか?もしかするとタンパク質不足かもしれません。少ないと感じているなら、意識して摂取しましょう。

体を温める食べ物を取り、血の流れを良くしよう
体を温める食べ物にも、肩こりを和らげる効果が期待できます。体を温めることで血の流れを良くし、肩こりの原因となる筋肉の緊張を和らげてくれます。
特に女性は冷え性になりやすく、寒さで肩が緊張し、肩がこりやすくなっている場合もあります。温かい食べ物で体を温めて、肩の血行促進を良くしましょう。
唐辛子・しょうが・にんにく・ねぎ
などの薬味は、体を温める食べ物として挙げられます。普段の食事に加えやすいため、あまり摂取していない方も取り入れやすいでしょう。
基本的に、辛い食べ物は体を温めてくれます。しかし刺激物なので、取りすぎないように注意してください。

肩こりの原因とは?

肩こりの要因なることはいくつかあります。

まずは肩回りの筋肉の疲労・高さのあってない枕を使用している・パソコンなどによる眼精疲労・他の病気によるものなどがあります。

肩こり治すにはどうしたらいい?

肩こりの原因を考え一つずつ、改善していくとが重要です。基本的には肩回りの筋肉(僧帽筋など)の血行不良からなることが多いので肩回りのストレッチ。
枕の高さについては、仰向き寝、横向き寝とでは高さが違います。一般的に一晩で10回以上寝返りを打つといわれていますので、それに対応できる枕がおすすめです。最近枕をせずに寝ているという方もいらっしゃいますが、仰向きだけだとまだいいのですが、横向きになると、かなり首のダメージは大きいと思います。
眼精疲労による肩こりなどもあるので、お風呂に入るときにシャワーで目の周りを温めると効果的です。眼精疲労を治すのに質の高い睡眠を取ることも重要です。